ラインRECのヒント 〜フリーVSTエフェクトの勧め (長いですwww)

※関連記事

kazuoguさんギタリーマンことtakaさんがラインRECのファイルをUPされていますが、セッティングで悩まれているご様子。
ラインRECの一番難しい点は、エフェクトをかけてRECすると、後で修正がしづらくなる所ではないでしょうか?
ならば、いっその事ノンエフェクトでRECし、後でDTMソフトのVSTエフェクトをかける方が、より簡単でイメージ通りのサウンドが作れるのではないかと思い、私の経験を元に、コラムにまとめてみました。
多くの悩めるギタリストに、少しでも参考になれば幸いです。

■ まずは、素材のRECファイルから。

何と言っても、まずは元になる演奏をRECしないと(笑)。
この時点ではノンエフェクト、無理にステレオで録る必要もありません。
後でいじると、歪んだりイメージ通りの音にならなかったりするので、イコライザ等でしっかり好みの音を作ることの方が大事です。

■ フリーVSTエフェクトを活用する。

DTMソフトには、「VSTプラグイン」機能があり、機材を増やすようにエフェクトやシンセの音を簡単に増やせます。
ココとかココとかに、フリーのVSTプラグインが紹介されていまして、使い方はとても簡単。
DLして指定のフォルダに入れるだけです。
ここでは、H4に付属していたオマケソフト「Cubase LE」の場合について記述します。
他のソフトでも、ちょっとフォルダ名が違うくらいで、大体同じ感じです。

C:ローカル ディスク → Program Files → Steinberg → Cubase LE と辿っていき → Vstpluginsフォルダの中にDLしたVSTエフェクトファイルを入れます。
って、これだけ(爆)。

Cubaseを起動すると、VSTエフェクト一覧に組み込まているのが、お分かりになると思います。
DLしたファイルは大体、ディレイやらコーラスやら、ごちゃごちゃと入っている事が多いので、Vstpluginsフォルダの中に
「Reverb」、「Chorus」、「Deley」などのフォルダを作り、リバーブはリバーブフォルダに入れるようにしておくと、大変使いやすくなりますよ。


■ DTMソフトに読み込む。

RECファイルをPCに落としたら、そのファイルをDTMソフトに読み込みます。
右だけ、左だけになってしまっている場合は、ここで「MONO」にしてしまいます。
難しい操作をしなくても、ボリュームやエクスプレッションが並んでいる所に、大体「MONO」ボタンがあり、それをクリックすると真ん中に定位されます。

■ エフェクト処理の裏ワザ。

押尾ライクな深いエフェクトをかけると、定位が後ろに下がってしまい聴き辛くなりますね。
以前からコラムに書いていますが、まずドライサウンドをしっかり真ん中に据え、それからエフェクトが左右に拡がるような音作りをすると、とても気持ちよく聴きやすいサウンドになります。

さて、ここからがBOM(b)流の裏ワザです(笑)。
「トラック1、トラック2に、それぞれ同じRECファイル」を読み込みます。
トラック1を読み込んだら、2にコピペしてもOKです。
もうお分かりになりました?(笑)
そうです、Tr1は完全ドライトラック、Tr2にエフェクトをかけて、Tr2のボリュームでエフェクト量を調節します。
80123_Cubase全体

Cubase LEは、1トラックごとに2つのエフェクトをかけられますので、ドライのTr1にはコンプ、コーラスなど、元音を作るエフェクトをかけてもOKです。
対してTr2は主に残響音エフェクト用ですから、コンプなんか要りませんよね(笑)。
リバーブ、ディレイなどの、ステレオ感を出すエフェクトをかけます。
ここでの注意点は、Tr2のエフェクトは、100%ウエットに設定します。
そうしないと、位相のズレからフェイザーがかかったようなヘンなうねりが出てしまいます。


■ 裏ワザ最大のメリット。

この2トラック方法の最大メリットは、ドライ、ウエットそれぞれでイコライジングできる事です。
全ての曲に当てはまる訳ではありませんが、設定のコツを書いておきますね。

● リバーブ
深く長いラージホールのようなリバーブは、高域を削り“なんだかよく分らない”感じの音にすると、かなり深くても定位が引っこむようなことが少なく、聴きやすいと思います。
プリディレイ機能のついたVSTリバーブで、リバーブの立ち上がりを遅らせると、より感動できる音になります(笑)。
私のお勧めは、KR-Micro-Reverbです。
80123_Reverb


逆に、早いパッセージの多い曲は、プレートリバーブなどで高域をキラキラ目、少し短くしてボリュームを下げる感じで。

●ディレイ
ラージホールリバーブなどでは、Decayで「(残響する)箱の大きさを決める」訳ですが、ディレイと組み合わせて長いリバーブを作ると、なんとも味のある、浮遊感溢れる残響音が作れたりします(笑)。
左右それぞれに違うディレイタイムを設定できるVSTで、例えば左は300ms、右は400msで、それぞれPanをいっぱいに振ります。
80123_Deley

リバーブをオフにした状態で、少し聴こえるくらいのボリューム(写真では“6%”になってますね)に設定し、その後リバーブをオンにして、少しづつDecayの値を大きくしていきます。
すると、残ったディレイに更にリバーブがかかり、“フワ〜ンフワ〜ン”という、独特の残響音が作れます。
極端に聴こえる場合は、パンを少しセンターに戻し、落ち着く所を探します。

■ ミックスダウンします。

好みのエフェクトに設定し終わったら、いよいよミックスダウンです。
1トラックが100だとすると、2トラックは40〜60くらいのボリュームがイイカンジです。
RECファイルをノーマライズ処理などして、目いっぱいのボリュームになっている場合、トラック2のボリュームが付加され歪むことがありますので、念のためトラック1も90くらいにしてから、トラック2のボリュームを決めるといいと思います。

■ 折角ですから、サウンドファイルを(笑)。

上記のような作業でミックスダウンしたものを、サンプルファイルにしてみました。









このRECファイルは、ラインではなく全てマイクで録ったものですが、まぁエフェクトのサンプルですから(爆)。
それと、エフェクトトラックのボリュームを意図的に上げ、かな〜り深くかかっています。
これもアリかな、とも思いますが、ちょっとやり過ぎですよね(爆)。

よく「BOM(b)さん、ブログで自分の知識や技を色々と書いてしまってますけど、真似されてもいいんですか?」と訊かれます(爆)。
ですが、私のノウハウだって、アンフィニ、シルドラボ、新岡さんなどにシツコク訊き、(ホントは迷惑でしょうにwww)どなたも親切にお教えくださった故の賜物です。
これで、私が出し惜しみする理由もなく(笑)、また、同じプロセスでも個々の好みやセンスが出ますので、私としては
「ドーゾ真似して下さい。真似したなら“キレイに録れたよ〜”の感想分でもいいですから、コメントを下さい。」という、さだまさしさんの曲的な面持ちであります(爆)。
DTMソフトもVSTエフェクタも無料で手に入る、ビンボミュージシャンには恵まれたご時世(爆)、なるべくお金をかけずにいい音でRECしたいですね(^o^)/
[ Comments(9) ] [ TrackBack (1) ] [ top↑ ]
Comment

♪ さすが、さすが

いや〜、すんげえモンだ、うめえモンだ(なぜか東北弁)

DTMソフトをゆっくり使い込む根性がなくていけないのですが、こりゃ面白そうですね。
Macユーザーの私としては Garage Bandでいきたいところですが、Cuebaseにもトライしてみます。
裏ワザで、まずファイルを2つにするところがキモですね!納得納得

・・・とりあえずは「元の演奏」でつまづきそうですが(笑)

From: kazuogu * 2008/01/23 22:33
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♪ 

ギタリーマン、参上しました。
ご自身のノウハウを包み隠さず親切に書いてくださってありがとうございますm(__)m
エフェクトで悩んでいる上級ギタリストにとっては垂涎ものでしょうね!
残念ながら僕はこのレベルに達していないので、記載内容を理解するのに時間がかかりそうですが、真似してやってみようと思います。
まずは、用語をネットで調べてみないと(笑)

From: taka * 2008/01/23 23:56
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♪ 

volpe です、こんばんは。

いやぁ、すごい良い音ですね。
時間のある時にでも是非試してみたくなりました。
その前に演奏をなんとかしなきゃですが(^^;

From: volpe * 2008/01/24 00:03
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♪ 

手に取れば直ぐに音が出て、思いついたもんやら、弾きたい曲をぱっと演奏出来るのがアコギ・生楽器の最大のメリットなんですが、「録音・サウンドメイキング」となるとその分、色々大変ですね〜。

私は今も昔もMACです〜(^^)
DTMを始めた頃は今は無きオプコード社の「vision」でした(笑
その後、ProTool LE・logicと...一応は、かじって来てはいるんですが、適応性が無いようでどれも操作は中途半端です〜(^^ゞ

私の中学からの親友が音楽業でして、彼に録音の相談をしたところ、やはりぼんちゃん同様「ノンフェクト録りでエフェクト後加工」がベストだと云ってましたね〜。
ただ元日に彼に会った時には「君は(私ね)PC作業向かないから、とにかく曲書いて録音しとけ〜」だって(笑
うーん、ぐうの音も出ない〜(^^ゞ

From: りー(仕事中) * 2008/01/24 14:27
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♪ (^人^)感謝♪

いつもコソッと読ませてもらっております。

面白そうだなぁ〜と思い、手持ちのWAVファイルを適当に触ってみたら取り敢えずMix出来ちゃいました。

これは面白い!

まぁ〜その前にギターの腕を磨かないとダメですが・・・ポリポリ f  ̄. ̄*)

From: のぶぞ〜 * 2008/01/24 21:43
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♪ レス遅れました、すみません(^^;y

> kazuoguさん
> いや〜、すんげえモンだ、うめえモンだ(なぜか東北弁)
ありがとうございますm(_ _)m
そんな、りーさんに対抗しなくていいですよぅ〜(福島瑞穂風www)

> ・・・とりあえずは「元の演奏」でつまづきそうですが(笑)
それ言っちゃあアータ…(激爆)。

> ギタリーマンさん
> まずは、用語をネットで調べてみないと(笑)
あぢゃ〜(爆)。
お答えを書きますので、とりあえずこのコメント欄に羅列して下さいよ(爆)。
他の方にも、タメになるかも知れませんし。

> volpeさん
> その前に演奏をなんとかしなきゃですが(^^;
ってだから、それを言っちゃあアータ、again(激爆)。

> りー(仕事中)さん
実は私も、ちゃあんと仕事してるんですよ。
恐ろしく休憩時間が長いだけで(激爆)。

> 私は今も昔もMACです〜(^^)
> DTMを始めた頃は今は無きオプコード社の「vision」でした(笑
やはりミュージシャンはMac多いですね。
私もずっと、Macです。
会社は、仕事ソフトの対応がないのでXPですけど(笑)。
私の初代機はLC520、ソフトはPerformerでした(笑)。

> のぶぞ〜さん
いつも、ギタリーマンさんの所とかでコメントしてる方ですよね?
ヲタの宮殿へ、よくぞいらっしゃいました(爆)。

> これは面白い!
でっしょ〜?(^o^)/
ホント、深いエフェクトでも聴きやすいんですよ。

> まぁ〜その前にギターの腕を磨かないとダメですが・・・ポリポリ f  ̄. ̄*)
だー!ってだぁかぁらぁ!
それを言っちゃあアータReturn(激爆)。

From: BOM(b) * 2008/01/25 14:56
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♪ 

ギタリーマン、参上しました。

>お答えを書きますので、とりあえずこのコメント欄に羅列して下さいよ(爆)。

ありがとうございます。
ですが、さすがに自分で調べずにズラズラ聞くのも嫌なので、1点だけ確認させてください。

非常に基礎的なことですが、、、DTMソフトって…サウンドエンジンはこれに該当するんでしょうか?(>_<)

From: taka * 2008/01/26 18:05
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♪ 

> ギタリーマンさん
> 非常に基礎的なことですが、、、DTMソフトって…サウンドエンジンはこれに該当するんでしょうか?(>_<)
オコタエシマス(爆)。
DTMとは、“Desk Top Music”の略でして、何の事は無い、パソコンで作る音楽全般を指すようですね。
という事で、もちろんサウンドエンジンもDTMソフトと呼ばれますが、VSTプラグイン(指定フォルダに入れておくと、エフェクトタイプが増えたり、キーボードで弾く音色が増えたりします)に対応していなさそう…。
ちょっと調べてみますねm(_ _)m

From: BOM(b) * 2008/01/27 16:52
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From: * 2009/06/20 18:58
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ラインRECのヒント 〜フリーVSTエフェクトの勧め (長いですwww) を読んで、「あぁ俺ももっとエフェクトとかで遊びたいなあ…」と思いました。...

2008/03/09(Sun) 14:33:52 |  Primary Planet

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