ナット 〜弦高を大きく左右するパーツ

ナットは、弦高の調整はもちろんのこと、弦溝の形、長さ、角度などで、大きく音が変わる重要なパーツです。
また、使われる素材によって、ギターをよく知らない人が聴いてもハッキリと分るほどの変化があります。

ナットを外した事ありますか?
ほとんどの方が経験ないと思われますが、意外と簡単に外れるんですよ。
とにもかくにも、まず「ナット素材を購入してから」作業を進めましょう!
現在ついているナットをいじって失敗してしまうと、取り返しのつかない事になりますから。
ナットはプラスチック製のものなら、楽器屋さんにて\130〜¥150くらいで買えます。
前もって、ナットの「幅」、「厚み」、「高さ」などを計っておくといいですね。

1.細いマジックペンなどで、ナットがどれくらい出ているかマークします。

新しいものと並べて比べたり、なにかと便利です。
なるべくネックには、インクがつかないようにしたいのですが…。

2.まずは外しましょう。
nut

写真では張ってありますが、弦は外して作業しましょうね(笑)。

「1フレット側からヘッド側に向かって」軽く叩きます。キズにならないよう、木片などを当てて叩くといいと思います。
ただし、ガッチリと接着されているような場合は、無理に外すとヘッドや指板が割れてしまったりしかねませんので、即作業を中止したほうが身のためです(笑)。

3.余分な接着剤をとり、キレイにしておきます。
カタカタするようでは、キレイな音なんて出ませんから。
くれぐれもヤスリのかけすぎにご注意を。

4.新しいナットが乗るかどうか、確認します。
幅が広すぎたり、厚みがありすぎたりしていませんか?
不具合があった場合、ヤスリなどで整形します。

5.新しいナットを乗せて、先ほどと同じようにペンでマーキングします。
最初についていたナットと比べてみてください。
弦が乗っている溝の深さでも変わってしまいますが、大体何ミリ削りたいのかを
この時点で決めます。
最初は0.5mmくらいを目標にしたほうが、失敗がなくていいかも。

6.テーブルなどの平らなところにサンドペーパーを置き、削ります。
nut_side

このように、ナットの接地面には微妙な角度がついています。
最初についていたナットの「底面と、ネック側についていた部分との角度」をよく見て同じ傾斜になるように、なおかつ底面は平らに、目標の分だけ削ります。
ものすごい無茶な要求してますか?そうですよね。

7.確認しながら作業を進め、納得がいったら取り付けます。
bone_nut

溝切り後、コンパウンドで磨くこと小1時間(爆)、ピカピカに仕上がった、自作の牛骨ナット。

また取り外すこともあるでしょうから、ほんの少しの接着剤をつけて取り付けます。
瞬間接着剤を「ちょんっ!ちょんっ!」くらいで充分です。

8.接着剤が落ち着いたら、試奏してみましょう。
どうです?
「え゙?オレってこんなに“F”の音出てたっけ?」くらいの変わりようでしょ?
もし、1フレットを押えても音が変わらないとか、三味線の腐ったような「ぺしゃんぺしゃん」という音がしたら、完全に削りすぎです。
少しやりすぎたかなぁ…くらいなら、トラスロッドを時計にして5分くらい緩めれば解決できることもありますが、ハイフレットの弦高は上がります。

※ この方法は、秋田に住んでおられる新岡さんと仰るギター講師の方がご自身のHP「新岡ギター教室WEB」で紹介していた調整法を
私なりに解釈し、実践してみたものです。
お勧めしている訳ではないので、作業はもちろん自己責任でお願いします。
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トラスロッドで調整する

ここを回すだけで、ものすごく音色が変わるってご存知ですか?
truss_rod

ブリッジ→ネック側に向いて録った写真です。
たいてい、6角のボルトレンチでまわすようになっています。

大抵のアコギは、ボディからネックを見るようにしてギターを置きサウンドホールを覗いた所についている“トラスロッド”。
(メーカーによっては、ナット付近のヘッドにフタがついていて、その中にある場合もあります)
ネックの反りを調節するものなのですが、時計にして約5〜10分ほど回しただけで劇的に音が変わります。

先ほど覗いたのと同じ姿勢で右方向(ねじを締める方向)に回すと、ネックは逆反り(弦と反対方向)になります。緩めればその逆。
右方向に回すと弦高も下がり弾きやすくなりますが、あまり回すとギター本来のボディが鳴っている音、いわゆる「胴鳴り」感はなくなり、プレーン弦はペンペンした音になります。
左に緩めるとその逆ですが、特にハイフレットでの弦高が上がってしまい弾きづらくなると思います。

どちらに回すにしても、一度に回すのは最高で15分くらいが限度です。
あまりやりすぎると…ネックが“バキッ”なんてことにもなりかねません。
紹介しているだけでお勧めはしませんので、あくまで自己責任でどうぞ。
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アコギを中心に、快適に楽しくギターを弾くための、ちょっとしたヒントを紹介しています。

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